ロードバイク 中古購入の注意点とおすすめの買い方を紹介

ロードバイク

「ロードバイクの中古を買いたいけれど、どんな点に注意すればいい?」

「中古車を買う際のおすすめの方法や店はあるの?」

手ごろな価格のロードバイクの中古は魅力的で、購入する人も多いと言われています。

しかし、どんな点に注意して選べばよいのか、お悩みの方もいるのではないでしょうか。

この記事では、ロードバイクの中古購入の注意点と、おすすめの買い方について紹介します。

中古のロードバイク購入を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

ロードバイク 中古で確認すべき注意点


選択肢も多く、お財布にもやさしいロードバイクの中古車ですが、新車とは違い、購入する際には押さえておくべきポイントがあります。

ここでは、ロードバイクの中古を購入する際に、確認すべき注意点を見ていきましょう。

使用歴を聞いてみよう

ロードバイクの中古車は、どのように扱われていたかによって状態が大きく変わるため、購入前にはこれまでの使用歴をたずねてみましょう。

以下の内容がわかると安心ですね。

・購入時期
・新車で購入した(ワンオーナー)かどうか
・頻度と用途(通勤で毎日、週末ライド、レースで使用、など)
・これまでの走行距離
・事故、転倒歴
・保管場所:室内、屋外(屋根なし/屋根あり/共有駐輪場)
・消耗品やパーツの交換状況

知り合いから譲ってもらう場合には、これまでの状況をつかみやすいですが、ネットの個人売買の際にもできるだけ質問することをおすすめします。

フレームの傷みがないことが必須条件

ロードバイクの中古を買う時には、フレームのゆがみや傷がないかを見きわめましょう。

上位モデルのフレームはしなやかで乗り心地のよいカーボン製が主流ですが、衝撃に弱いという弱点があり、一度の転倒で折れたり、穴が開いたりすることも珍しくありません。

アルミやクロモリフレームはカーボンよりも丈夫だと言われていますが、曲がりやゆがみが発生します。

ロードバイクにおいては、フレーム以外の部品は交換が可能ですが、フレームが傷んでいる場合は買い替えるしかありません。

「ロードバイク中古=フレームの状態がよければOK。その他部品はおまけ」程度に考えておくとよいでしょう。

消耗品の減り具合で走行距離を推測しよう

使用履歴がわからないロードバイクは、消耗品の状態から走行距離や使用状況を推測することが可能です。

わかりやすいのはチェーンやスプロケット、ブレーキですね。

これらが摩耗していれば、かなりの走行距離であることがわかります。

タイヤも消耗品の一つですが、交換頻度が高いパーツのため、使用状況の参考にならない場合が多いことを頭に入れておきましょう。

ホイールやサドルの傷み具合はあてにならない

ホイールなどの足回りが美しいロードバイクは良い状態に見えがちですが、だまされてはいけません。

ホイールやサドルは前オーナーの好みのものに交換して乗られていることが多く、売りに出されるにあたって新車時のパーツに戻されていることもあります。

いずれも、他のパーツと比べて違和感がないか、不自然に新しくないかを確認しましょう。

ベアリングにガタつきはないか

ロードバイクの回転部分についているベアリングは、走行距離や使用状況を見きわめやすいパーツの一つです。

ベアリングにはクランクベアリング(ペダルを踏んで回す)、ヘッドベアリング(ハンドルで左右に動かす)、ホイールベアリング(ホイールの中心にある)があり、いずれも中に金属、またはセラミック製のボールが複数入っています。

ボールがスムーズに動くことで軽く走れますが、ボールがすり減ったり、中のグリスが劣化することで動きが重く、不安定になるのです。

ベアリングは外から状態を見ることができないパーツのため、動かしてみてガタつきをよく確認しましょう。

室内保管のものを探そう

ロードバイクの保管状況も、車体の傷みに大きく影響します。

自転車に限らず、金属やプラスチックは雨や塩分、泥の影響を受けて錆びたり、もろくなることは有名です。

また、カーボンフレームには「日光で劣化する」という意外な弱点があります。

室内保管がベストですが、そうでない場合はできるだけ雨風の当たらない場所で保管されているものが望ましいでしょう。

他に注意すべきなのは、マンションなどの共用駐輪場です。

多くの人が出入りする駐輪場では、オーナーが知らないうちにぶつけられたり、転倒させられたりといったことが多く発生します。

ロードバイクは転倒に弱い乗り物のため、保管状況と合わせて車体の傷みもよく確認するようにしておきましょう。

ロードバイク 中古のおすすめの買い方

インターネットの普及に伴い、さまざまなものを中古で手に入れられる手段が増えています。

ここからは、ロードバイク中古を手に入れる際のおすすめの買い方を見ていきましょう。

知り合いからの個人売買

ライド仲間などが乗っていたロードバイクは、使用履歴がはっきりしていることが多く、程度のよいものを手に入れられることが多いです。

知り合いなのでだまされる心配も少なく、事前の現物確認や試乗も頼みやすいですよね。

ただし、後で気まずい思いをしないよう、金銭面や購入後のトラブルについてはあいまいにせず、きちんと話をしておくことを心がけましょう。

中古専門で扱っているショップで購入する

ロードバイクは危険な乗り物であり、こまめなメンテナンスが必要となるため、ショップで購入するのがおすすめです。

スポーツバイクの中古を専門に扱っているショップも増えてきています。

数多くの中古車を扱っているショップでは、独自の基準で状態をランクづけしているところもあり、程度や傷なども隠さずに教えてくれることが多いです。

中古ならではの注意点や、パーツ交換などの相談にも乗ってくれるショップであれば、購入後も安心してメンテナンスを任せられますね。

試乗はマストで行いたい

ロードバイクは新車、中古に関わらず、試乗してから買うのがおすすめです。

ママチャリとは違い、ロードバイクは体格によってフレームサイズが細かく分けられているため、乗りこなせるかどうかを見極めるためにも、実車に触れるのが良いとされています。

特に中古の場合は、サイズ以外にもフレームのゆがみや違和感、乗った時に異音がしないかなど、試乗でわかることがたくさんあるでしょう。

良心的な売主であれば、「遠慮なく試乗してください」と言ってくれる場合もあります。

売主が試乗を嫌がったり、実車を見せてくれない場合は、購入を見合わせることも検討しましょう。

消耗品を交換してくれるかどうかを確認する

ロードバイク中古を現状渡し」で購入した場合は、乗り始める前に消耗品の交換が必要になる場合があります。

主な消耗品とチェック項目を挙げておきましょう。

・タイヤ:摩耗、ヒビ割れ、ゴムの劣化
・チェーン:伸び、錆び、駆動時にガチャガチャ音がする
・ブレーキシュー・パッド:摩耗
・ケーブル類:伸び、錆び、ささくれ
・ブレーキオイル:変色、劣化  ※ディスクブレーキのみ

その他、グリスの変色や硬化、チェーンなどの油切れを放置すると、車体そのものの破損につながります。

ショップからの購入の場合は、納車前整備として消耗品を交換してくれる場合もあるため、後でトラブルにならないよう、購入価格の中にどこまでが含まれるのかを交渉しておきましょう。

ロードバイクの中古を買っても問題ないのか


部品供給の遅れもあり、ロードバイクのニューモデルは品薄状態が続いています。

そんなわけで注目を浴びているロードバイクの中古ですが、買っても問題ないのか、どんな点に注意すればいいのかを知っておきましょう。

どんな扱いを受けていたのかによる

ズバリ、中古でも買って損はないロードバイクは、

・走行距離が少ない
・消耗品が摩耗していない
・大きな傷がない
・室内保管

ですが、すべての条件を満たすロードバイクにはなかなか出合えません。

車体を見て判断するしかないことも多いですが、使用用途や頻度、転倒歴、メンテナンスの状況などを前オーナーからできるだけ聞き出すことをおすすめします。

まれに、上級モデルのロードバイクの中古が安い価格で売られていることがあります。

レース参戦など、ハードな用途で使われていた可能性もあるため、相場よりも極端に安い場合はその理由も聞き出せるとより安心ですね。

新車よりも安く手に入る

新車のロードバイクの価格はここ数年、値上げ続きです。

エントリーモデルでも、大きな仕様変更はないのに、数万円単位での値上げになっているものもあります。

その点、中古車の価格は安定しています。

「安く買える」のが、ロードバイク中古車購入の最大のメリットだと言えるでしょう。

絶版モデルからも選べる

ロードバイク市場では、同じブランドやシリーズのバイクでも毎年新型が登場します。

新モデル発売後、しばらくは旧モデルの値引セールが行われることもありますが、すぐに姿を消していくことがほとんどです。

さらに、近年は部品の供給不足もあり、新車を注文しても数ヶ月待ちということも珍しくありません。

「以前のモデルが好きだった」「今すぐ乗りたい」という人にとっては、中古車は魅力的なのではないでしょうか。

どんな人がロードバイクの中古に向いているのか

スポーツ走行、生活の足、競技参加、ツーリングなど、ロードバイクの中古を買う目的は人それぞれです。

ここからは、どのような人がロードバイクの中古購入に向いているのか、購入してもトラブルに巻き込まれにくいのかを見ていきましょう。

自分で整備ができる人

ロードバイク中古を買っても、その後のメンテナンスで新車購入よりも費用がかかったという話も耳にします。

購入前にチェックしていても、いざ乗り始めると不具合が見つかることもあるものです。

ショップに修理を依頼するのも一つの方法ですが、整備の知識があれば、何がおかしいのかを判断でき、自分で部品交換を行えばより一層愛着がわきますよね。

ロードバイクでは、ライド中のメカトラブルに見舞われることもあるため、最低でもパンク修理とチェーン落ちは自分で対応したいものです。

中古車の購入をきっかけに、整備の得意な仲間に教えてもらいながら、知識を身につけていきましょう。

中古だと割り切って乗れる人

ロードバイクの中古と言っても、欲しい理由はさまざまです。

・初心者の練習用
・通勤や通学で使う
・盗まれそうな駐輪場に止めることが多い
・新しいモデルに欲しいものがない
・年式や見た目にこだわらない

など。

絶版モデルが手に入るなど、新車にはない魅力がありますが、中古にはデメリットもあります。

自分がロードバイクを手に入れる目的や用途、維持費を見きわめて、中古だと割り切って乗れるのかを考えてみましょう。

不安を感じる場合は新車購入と比較したり、ロードバイクに詳しい人に相談してみるのもいいですね。

レースなど、ハードな用途に使わない人

一般的なシティサイクルとは違い、ロードバイクはスポーツ走行や競技参加もできるように作られた自転車です。

車に例えると、ロードバイクはレーシングカーのような存在のため、中にはレース参加など、ハードに使われたものもあります。

レースに使われているから必ず状態が悪い、という訳ではありませんが、負荷をかけた状態で乗られているものが多く、意外なところが傷んでいる可能性があります。

前歴不明のバイクでいきなりレースに出ることはおすすめできません。

どうしても中古車でレースに出たい場合は、信頼できるショップか、知人からの直接購入がよいでしょう。

ロードバイク 中古購入の注意点のまとめ

ロードバイクの中古を購入する際の注意点と、おすすめの買い方について紹介しました。

スポーツ走行用に設計されたロードバイクは、耐久性は重視されていないこともあります。

購入の際には安全性に欠けていないかを十分に見きわめましょう。

また、ロードバイクに乗る目的も人によって異なるため、どんなロードバイクが自分に向いているのかを考え、中古車のデメリットを理解して乗ることが大切です。

魅力的な中古車も市場にはたくさんありますので、自分の用途に合う、状態の良いものを見つけてくださいね。

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